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zoom RSS ディジタル ヘロイン ・・ゲーム依存症の恐ろしさ・・

<<   作成日時 : 2015/02/14 22:12   >>

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以下は、「インターネット・ゲーム依存症」 文春新書 岡田尊司著の要旨に、自分なりの意見を加えたものである。

1.町内小中学校で、スマホなどへの依存度の、継続的な調査が行われている
 しかし、どの種類のゲームを、何時間やっているか調べたデータはない。暇つぶし程度のゲームだからいいだろうと、スマホを親が買い与えインターネットに接続し、ゲーム依存症を引き起こす例が、多くなってきている。これは、薬物やギャンブルなどと同じ中毒性の国民病になる可能性があるが、あまり知られてはない。
成績も優秀で体が弱いわけでもないある中学生二年生は、朝起こそうとしても起きず、頭が痛いなど言って学校を休むようになった。小学5年の時、両親が離婚し、以降母親と暮らし、いじめにも遭い、辛らかったことが、テレビゲームを始めるきっかけとなった。その後どんどんエスカレートし、昼夜逆転となり、無気力になり、ゲームができないとイライラし、暴れるようになってしまった。このような例が日本で増え始めている。

2.据置型のテレビを使う家庭用ゲームから、大きくゲームは進化した。
 今流行しているのは、当初の単純なゲームではなく、より過激でのめり込みやすいオンラインゲームである。自分の部屋のパソコンから、また買ってもらったスマホからインターネットに接続しいろいろなゲームを楽しめる環境になってきている。小学校の年代にこのようなゲームに接すると、より依存症になりやすいと言われ、韓国などアジアの国で、規制が始まっている。
 勉強になるからパソコンを使わせ、子供の安全確保のために必要だと言ってスマホを買い与える親は、これが、薬物や危険ドラッグと同じような依存症のきっかけだと考えていないと思う。もちろん、「ウチの子はそうはならない」と言うと思うが、本当にそう言い切れるのであろうか?            
現在、日本で、依存症と診断される人は、日本の中高校生の8.1%(2013年)、成人は19%(421万人)で5年前の1.5倍に増えているのである。明らかに薬物依存症より多い。
 依存症治療で有名な、神奈川県久里浜医療センターに外来で来る依存症の80%が、ゲーム依存症である。少なくとも、全国で500万人以上いると言われている。(薬物の数倍です)

3.近隣国の依存症の高さと、規制の現状
 中国は、調査で(2013年)、子供の90%がオンラインゲームをやり、40%が4時間以上使うという調査結果を下に、(アヘンの苦い経験もあるので)利用者を住民番号で登録させ、ゲームの使用時間を制限し罰則を設けた。また、強制収容し洗脳するなど、強権的でヒステリックな対策を講じている。その結果、7%程度オンラインゲームの利用者を減らせたという。
 オンラインゲームの利用率は、12〜18歳の40%であり、11%の韓国を抜いて(おそらく)世界第一位である。
韓国も国を挙げて対策を行った。2011年からは、16歳未満の児童の24時から朝6時までのゲームへのアクセスを規制し、「ワールド オブ ウオークラフト」など流行しているゲームに発信元で休憩時間を入れさせる規制が始まった。これによって、9〜19歳児童の依存の有病率を、20.4%(2005年)から12.4%(2010年)に減らせた。しかし、日本よりかなり高い。
 ドイツの14〜17歳(2014年)は3.2%である。東南アジアの依存症が高い傾向がある。日本は、まだ何の規制も行っておらず、言わば「ほったらかし」である。

4.どんな症状が出るのか
 まさかと思うかもしれないが、薬物依存症と同じ症状が出る。脳内の異常もほとんど同じである。金銭的な報酬ではなく、ゲームに「勝つ」ことだけに大きな満足感を覚え、ゲームに執着し、なんでも「ほどほど」にできない性分になってしまう。
 他のことには無頓着になり、時間管理ができなくなり、睡眠リズムが狂い、ボーっとしている時間が多くなる。他人との付き合いを疎ましく思い、閉鎖的になる、などなど・・。治っても、戻らなくなるなど後遺症が残る点ではもっとやっかいかもしれない。キーボードを使いすぎて手がマヒした例もある。
 時には、仮想と現実の区別が怪しくなり、共犯者(同じような仲間を求める)ようになると重症である、常識では考えられないほど暴れることもある。ゲーム依存が銃乱射の原因になった有名なケースもある。
 発症のメカニズムも薬物依存などと同じである。薬物や危険ドラッグは、販売できなくすれば被害は減るが、このゲーム依存症は一筋縄ではいかない。医者でもはまってしまうと言われている。やってみると分かるが、とにかく面白いのである。なかなかやめられなくなるのもわかる気がする。

5.予防法・治療法
1)パソコンの使用などを強制的に禁止したり、パソコンを隠してしまうなど方法があるが、あくまで、本人の同意が欠かせない。(年齢に関係なく)認知行動療法がベストである。プレッシャーは極力与えない方が良い。別な楽しみを持たせ、いじめが原因になっている時は、転校も有効であろう。自殺にも十分注意を払うべきである。
時には、親が精神科を受診することが必要な場合もある。親と子の信頼関係がなければ、治療は困難である。繰り返すが、このぐらいならとゲームができる環境を整えて「あげる」気持ちがアダになる。過保護はいけない。

2)ゲームのできるスマホを持たせない。
親の82%はスマホを持たせたくない、と言う(東中の調査結果)が、実際は逆。
ゲーム以外の楽しみを持てるように、子どもの気持ちを理解し、リードする考え
が親になければ、依存症は増えて行くと思われる。

3)フィルターを掛ける。
掛けても多くの子供は逃げ手を知っている。親の貴方は、アカウントの変更方法を知っていますか?これぐらい親ができなければ、依存症は防止できない。
「パソコンねむねむfree」と言った時間管理ソフトを知っていますか?
以下のサイトから無料でダウンロードできます。
http://pasonemu.jp/main/pasonemu/

4)地域の特性
  全国に、パチンコの町と呼ばれている町があるが、射幸心の強い土地柄が影響する場合もあると思う。博打ぐらい男の手慰みだ、などいった風潮が残っていると、ゲームなどに興味を持ちはまり込んでしまうのではないだろうか?エロ雑誌を目につきやすくしていることと「性犯罪」の多さには関係がないというイギリスの研究結果があるが、薬物やギャンブルの依存症は、そうではないと思う。親が、薬物やアルコール依存症の場合、子供が同じ依存症になる傾向があるのは事実である。ただ、ゲームにはまり、仮想と現実の境目がなくなってしまう極端な例がある。

5)ナロキソンなどの薬物療法を行うこともあるが、副作用がどうしてもある。未成年には使えない。特に思春期、青年期の患者は治すのが難しい。放っておいても良くならない。苦しがっている子に添い遂げる姿勢が大切。親も医者も、子供に信頼されなければ治療ができない「病気」なのである。

6.どんなゲームが危険か
  一般に、オンライン ロールプレイング ゲームと呼ばれる中にもいろいろある。
古典的なものは、「パズル アンド ドラゴンズ」。

1)「ドゥーム・ヘイロー」、「コールオブ・デューティ」、「バトルフィールド」など
FPS(シューティングゲーム)と呼ばれるジャンル・・自分が敵を倒すゲーム

2)「アート オブ ウオー」
RTSと呼ばれるジャンル・・自分が戦争の指揮官になるゲーム・・

3)「ワールド オブ ウオークラフト」・・世界最多1200万人の登録者数を誇る・・
MMORPGと呼ばれるジャンル・・戦いながら探検するゲーム
*複合型・・最近はほとんどが複合型。良く出きているゲームが多い。

7.はまりやすい本人の性格
1. 衝動的で新しい刺激を求めるタイプ・・ADHDの子は、はまりやすい
2. 社会での活動が苦手なタイプ・・緊張がいやで関係を回避するタイプ
3. 輝きたいと強く思うタイプ・・ゲームで「輝き」を見つけてしまう
4. 認められたいという欲求が強いタイプ・・高いスコアを褒められると喜ぶ
関心と賞賛に弱い人。「成功も失敗もある」ことが好きなタイプ(ギャンブル好き)

 こういったタイプの子が、5時間/日〜、ゲーム仲間とギルド(結社)を作り、人間ではないアバターを操り、長く遊ぶ。大人に合わせ、夜が遊びの時間になる。知能指数はあまり関係がないが、「遂行機能」と呼ばれる、注意力、集中力(ゲーム以外に集中ができないの意味)が低下し、ぼんやりして無気力な時間が増え、なげやりな答えしかしないなど、依存症特有の症状を発しやすい。以上

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内 容 ニックネーム/日時
ディジタル・ヘロインね。。。
ヘロインっていわゆるダウナー系の薬物だよね。戦争ゲームによって、あるいは筆者の仰る通り、ドーパミンの過剰分泌云々で情緒やら小児の発達やらに悪影響があるかもしれない。
だけど、ヘロインという暗喩は適切ではない。

たぶんインパクトのあるタイトルを!ということでヘロインが乱用薬物の頂点であるヘロインを採用したんだろうけど、あまり大袈裟過ぎる表現は好ましくないと思うね。過度に不安や恐怖を煽るのは、読者の冷静な思考を妨げる。これでは有害ゲームと何ら変わりがない。

ちなみに私は、もともとゲームをする習慣がないのですが、確かに内容が過激なゲームは情緒に悪影響があるだろうとは思います。また、最近はどうもスマホゲームに課金するのが流行ってるらしいですが、そういうのは僕はくだらないとは思います。SNSが普及するのは便利だけど、家に帰ってもずっと学校や職場関係から離れられないのはちょっと嫌ですね。
その点では筆者には同意できる。

ただ、何にしても便利なものには表と裏があって、インターネット技術の発達が我々の生活をより豊かにしていることは否定できない事実であることも考慮すべきですね。

EMAN物理学とか受験の月とか高校数学の美しい物語とか受験サプリとか東進とか、私にとってはなくてはならない(=依存している)ものですね。
通りすがりの高校生
2016/09/13 22:39

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